


26日に京都市で開かれる全国高校駅伝競走大会に男女で出場する学法石川高陸上競技部は18日、福島県白河市のしらかわカタールスポーツパーク(市総合運動公園)陸上競技場で練習を公開した。雪が舞う中で約1時間、補強運動やジョグなど軽めのメニューをこなした。選手らは順調な調整ぶりを明かし、1週間後のレースで上位入賞する手応えを示した。
昨年16位の男子は2年ぶり入賞を狙う。5000メートルは、3年生の山口智規、菅野裕二郎、2年生の大湊柊翔、山崎一吹と、13分台が4人。山口は11月に高校歴代3位の13分35秒16をマークした。上位7人の平均タイムも13分台で、全国屈指のスピードを誇る。
昨年1区を務めた山口は直前のけがが響き、31位に沈んだ。「今年は良い練習ができている。すごく楽しみ」と充実感がにじむ。雪辱の舞台を前に「準備を怠らないようにしたい」と気を引き締めた。
登録選手を含め15人以上が5000メートルで14分30秒を切った。全国でもまれな層の厚さを誇る。自身も5日の日体大長距離競技会で自己ベストを出した主将の藤宮歩(3年)は「切磋琢磨(せっさたくま)し、意識の高いチームになれた。自信を持って戦う」と意気込む。
昨年8位で初めて入賞した女子は、日体大長距離競技会の3000メートルで主将の小島彩乃(3年)と三科文、岩崎麻知子、佐藤瑠香の2年生トリオが自己記録を更新するなど上り調子。「昨年を超えられる自信がある」。小島の表情は明るい。
昨年の都大路経験者4人のうち、アンカーを務めた小島さくら(3年)は故障が癒えず登録から外れた。それでも3000メートルの自己記録で5人が9分30秒を切るのは同校史上初めて。さくらの双子の妹の小島彩乃は「悔しい思いをしている、さくらの分まで結果を出す」と闘志を燃やす。
1、2年時の全国舞台を経験している大河原萌香(3年)は、3年目で初の1区起用が予想される。全国高校総体(インターハイ)1500メートル5位のエースは「集大成の舞台で自分が引っ張る。良い順位でたすきを渡したい」と決意を見せた。 松田和宏監督は「男子は1~3区をしっかり走れるかが大事。女子は1区間の距離が短いので1、2区が鍵になる」と大会を見据えた。選手らは20日に京都入りする。
■男子
氏名 学年 出身中
藤宮 歩 ③ 大槻
山口 智規 ③ 銚子二(千葉)
菅野裕二郎 ③ 郡山五
宍戸 結紀 ③ 東和
円谷 吏生 ③ 浅川
薄根 大河 ② 市貝(栃木)
山崎 一吹 ② 若松原(栃木)
大湊 柊翔 ② 小針(新潟)
小田切幹太 ② 宮田(長野)
高橋康之介 ② 喜多方二
■女子
氏名 学年 出身中
小島 彩乃 ③ 若松一
大河原萌花 ③ 矢吹
佐藤 瑠香 ② 信夫
岩崎麻知子 ② 天栄
鈴木和香奈 ② 石川
三科 文 ② 西郷一
平尾 暁絵 ② 裏磐梯
佐藤 美空 ① 福島四