
東日本大震災で発生した大規模地滑りで13人が犠牲となった白河市葉ノ木平地区の追悼供養は11日、同地区の葉ノ木平震災復興記念公園で行われた。
地元の向寺自治会の主催。遺族や地域住民ら約50人が参列した。全員で黙とうをささげ、自治会長を務める聯芳(れんぽう)寺の竹貫博隆住職(73)が「震災を風化させないよう、皆さんと犠牲者の冥福を祈りたい」とあいさつした。円谷光昭副市長と、震災時に現場で救命活動に携わった朝日茂樹日体大保健医療学部特任教授が哀悼の言葉を述べた。
竹貫住職らの読経に合わせ、参列者が焼香した。地滑りで義父母と義弟を亡くした市内の酒井一枝さん(43)さんは「いつ大きな災害が発生するかわからない。防災意識を持ち続けてほしい」と話した。