
福島県葛尾村への移住・定住を促進する支援センターが村復興交流館あぜりあの敷地内に開設され、24日、開所式が現地で行われた。愛称は「こんちには かつらお」。東京電力福島第一原発事故の影響で減少する村の人口の拡大を目指し、地域活性化につなげる。
トレーラーハウスを運び込んで開設。村から委託を受けた葛尾むらづくり公社が管理・運営する。公社の職員3人を支援員として配置し、移住・定住に関する相談を受ける。村の空き地・空き家バンクの管理や、村に関心がある村外の住民らでつくるオンラインコミュニティーの運営、移住体験ツアーの計画なども担当する。
村は昨年、村内の民間住宅を借り上げ、移住希望者が村内での生活を体験できる家として活用しており、この住宅の管理・運営も担う。
開所式では篠木弘村長が「関係機関と連携し、移住・定住の促進に取り組んでいきたい」とあいさつ。センターの米谷量平統括が「温かい関係が築ける村づくりを進める」と意気込みを述べた。関係者がテープカットし、開設を祝った。
センターの対応時間は午前9時~午後5時(年末年始は除く)。