東日本大震災・原発事故

福島県産ヒラメ、ピーマン価格 全国平均上回る 原発事故後初

2022/03/28 09:22

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 農林水産省は27日までに、東京電力福島第一原発事故による福島県産農林水産物の風評の現状などを把握する2021(令和3)年度流通実態調査の結果をまとめた。価格調査では重点6品目のうち、福島県産のヒラメとピーマンの2品目の価格が原発事故後初めて全国平均を上回った。牛肉などの3品目も全国平均との価格差が前年度より小さくなった。ただ、国と県などは依然として風評の影響はあるとみて、調査結果を基に連携した販売促進対策に取り組む。

 ヒラメは4・4%、ピーマンは2・8%ずつ福島県産が上回り、購入した人の多くが品質を高く評価しているという。牛肉のほか、モモ、あんぽ柿も価格差が縮まった。一方、2020年産県産米の価格は新型コロナウイルスの影響などで価格差が広がった。

 調査では、今後の県産品の販売戦略で重要な点もまとめた。水産物については流通事業者から漁獲量の増加や安定した供給を求める意見が多く寄せられた。福島牛は他の銘柄に比べて「高級感」や「ブランド力」などが課題になっていることが分かった。あんぽ柿は若い世代への認知度の向上が必要との分析結果が出た。