
東京五輪バドミントン混合ダブルスで銅メダルの渡辺勇大=福島県・富岡高出身=は31日、同日付で日本ユニシスを退社し、4月からプロ選手として活動すると発表した。4月1日付で日本ユニシスから社名を変更する「BIPROGY(ビプロジー)」とプロ契約を結んだ。
オンラインで記者会見に臨んだ渡辺は「プロの自覚を持ち、活動の幅を広げていきたい」と一層の活躍を誓った。東京五輪後、バドミントンをさらに普及したいとの思いが強まり、プロへの転身を決めた。今後は、世界のトップ選手が集う東南アジアを中心とした海外リーグへの参戦をはじめ、大会やイベントなどのプロデュースにも力を入れていく考えだ。
国内でのバドミントンの認知度は野球やサッカーに比べ、まだまだ低いと考えている。新型コロナウイルス感染拡大で、ファンが会場に足を運び試合を観戦できない状況も続いている。「自身の活躍で競技を普及させ、子どもたちの選択肢を増やしたい」と述べた。
パリ五輪に向けては、「メダル獲得ではなく、金メダルを目指す」と力強く語った。
渡辺はプロ選手、東野有紗=富岡高出身=は社員選手として、ともにBIPROGYで活動を続ける。
男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本、富岡高出身)、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)らがプロとして活動している。
■高上麟龍、杉山薫が入団 ビプロジー
BIPROGY(ビプロジー)バドミントンチームに高上麟龍(たかじょう・りんりゅう)=福島県・ふたば未来高、筑波大卒=、杉山薫=ふたば未来高卒=が入団する。31日、発表した。
渡辺勇大と組み、東京五輪男子ダブルスに出場した遠藤大由は3月31日付で現役を引退し、4月から同社のコーチに就任する。