
福島県白河市の小峰城の西側から北側を囲むように設けられた「帯曲輪(おびくるわ)」は9日、一般公開を開始した。東日本大震災で石垣が崩落し、修復作業のため立ち入れなくなっていた。一般公開は11年ぶり。
一般公開されたのは帯曲輪門から矢之門までの約8000平方メートル。震災前はバラ園として親しまれていた場所で、新たに散策路として整備された。散策路を歩くと、他のエリアとは異なる組み方が特徴の石垣を見て楽しめる。
オープニングセレモニーが9日、小峰城清水門前で行われた。鈴木和夫市長ら関係者がテープカットした。
9日は史跡などを歩いて楽しむ「しらかわ桜ウオーク」が市内で開催された。多くの市民が帯曲輪も散策。案内を担当したツーリズムガイド白河の渡部武さん(86)は「市民や観光客にこれまでとは異なる魅力も感じてほしい」と期待した。
帯曲輪への入場は無料。時間は午前8時半から午後5時半(10月から3月は同4時半)まで。