

国際女性教育振興会福島県支部(現県国際女性教育振興会)が東日本大震災に関する女性の体験、心情をつづった手記1~5号の5冊が、ドイツ国立図書館に所蔵された。
手記は災害時の女性の現状を多くの人に知ってもらいたいと同支部会員が作成した。2011(平成23)年に第1号を発行し、これまで全5号を手掛けた。このうち第4号は第1~3号をまとめて英訳しており、各国の在日大使館に配布している。
昨夏、ドイツ大使館から手記を購入したいと要望があり、昨秋に同国立図書館に所蔵された。今年3月には、会員らが東京都の同大使館を訪れ、クレーメンス・フォン・ゲッツェ駐日大使と意見交換した。
冊子の発行に携わった元支部長で、現在は相談役を務める鈴木二三子さんは「福島の女性や子どもが今は元気に暮らせていると知ってほしい」と話した。
手記は県内では、福島市の県立図書館などに所蔵されている。