東日本大震災・原発事故

世代ごとに語り人スクール 福島のNPO法人富岡町3・11を語る会 伝承活動に力入れる

2022/05/06 09:35

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受講の感想や富岡町の復興への思いを発表する斎藤さん(右)と深沢さん
受講の感想や富岡町の復興への思いを発表する斎藤さん(右)と深沢さん

 福島県のNPO法人富岡町3・11を語る会は今年度、世代ごとの「語り人(かたりべ)育成教室・実践スクール」を開催する。大型連休中の3日間、学生を対象に富岡町文化交流センター「学びの森」で教室を開いた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から11年が過ぎ、記憶の風化が懸念される中、伝承活動に力を入れていく。

 3日から5日まで、日大工学部4年の斎藤将歩さん(22)=郡山市出身=と深沢愛梨さん(21)=常陸太田市出身=の2人が臨んだ。初日、双葉郡未来会議代表理事の平山勉さんから、震災の経験や古里への思いについて話を聞いた。2日目は、とみおかワインドメーヌのブドウ畑や夜の森地区などを巡った。

 最終日、成果発表で斎藤さんは「町民が望んでいることをまちづくりに取り入れていくのが重要」と強調した。深沢さんは「地元への思い、愛を持っている人が多いのが富岡町の魅力」と語った。

 15日に一般の部の開講式を行う。一般、小学生・中学生・高校生、大学生の各部の参加者を募集している。