ふくしま2022参院選

新人の争い前哨戦過熱 参院選の福島県選挙区、公示まで1カ月 物価高やコロナ対策が争点

2022/05/22 09:48

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 6月22日公示、7月10日投開票が有力視される参院選まで1カ月となった。福島県選挙区(改選1議席)には新人4人が立候補を予定している。21日、自民党公認で県医師会副会長の新人星北斗氏(58)は党県連の総合選対本部事務所開きで気勢を上げ、立憲民主党など野党が推薦するフリーアナウンサーで無所属の新人小野寺彰子氏(43)は連合福島の総決起集会で決意を表明した。15年ぶりに新人のみの争いとなる福島県選挙区は前哨戦が過熱している。

 2016(平成28)年の参院選福島県選挙区で野党統一候補として3選を果たした現職増子輝彦氏(74)が立候補を取りやめたのを受け、与党側は政治の安定を訴えて議席の奪取を狙い、野党側は政治の刷新を求め議席を守る構えだ。ロシアのウクライナ侵攻や円安を背景とした物価高騰対策、新型コロナウイルス感染症対応、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興などが主な争点になるとみられる。

 星氏は事務所開き後の会合で「新型感染症対策をしっかりと進める。中山間地域の新たな医療モデルを福島から全国に発信したい」と意気込みを示した。総合選対本部長の根本匠県連会長(衆院福島県2区)は「国難だからこそ、自民党が政権を担う使命と責任がある。(政治の安定に向け)何としても議席を奪還したい」と語気を強めた。

 星氏は震災と原発事故発生後、県医師会副会長として県民の健康を医療面で支えてきた実績を前面に打ち出す。県内5つの衆院選小選挙区全てに活動拠点となる事務所を設け、約140の支援・友好団体とともに組織戦を繰り広げ、支持固めを急ぐ。中央で連立政権を組む公明党は26日にも星氏の推薦を決定する見通し。

 小野寺氏は総決起集会で「生活に密着しているのが政治。政治を変え、普通に暮らしている人の生活を守れる社会をつくりたい」と格差是正の必要性を訴えた。小野寺氏を推薦する連合福島の今野泰会長は「賃金は伸び悩み、物価高騰が続く中で苦しさは増している。国民の不安や(政権への)不満は強まっている」と強調した。

 小野寺氏はラジオリスナーの声に耳を傾けてきた経験を生かし、民意を国政に反映させるとアピールする。政策協定を結んだ立民県連、国民民主党県連、社民党県連、県議会会派県民連合、連合福島による五者協議会の枠組みを軸に支持拡大を目指す。共産党県委員会も小野寺氏を支援する方向で、事実上の野党統一候補となる。

 本県選挙区では、NHK党公認で元山形県米沢市議の新人皆川真紀子氏(52)、政治団体「参政党」公認で健康美容会社経営の新人窪山紗和子氏(47)も立候補を予定している。