ふくしま参院選

参院選きょう公示 物価高対策、復興策が争点

2022/06/22 08:45

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 第26回参院選は22日公示され、7月10日の投開票に向けた選挙戦が始まる。ロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う物価高対策、復興政策の在り方、急激な人口減少に対する施策、新型コロナウイルス感染症対応の是非などが県内の有権者から問われる。福島県選挙区(改選一議席)に立候補を予定している新人5人が主張を展開する。


■福島県選挙区5人立候補へ

 福島県選挙区には、自民党公認の新人星北斗氏(58)=公明党推薦=、野党統一候補で無所属の新人小野寺彰子氏(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=、NHK党公認の新人皆川真紀子氏(52)、政治団体「参政党」公認の新人窪山紗和子氏(47)、無所属の新人佐藤早苗氏(62)の5人が立候補を予定している。

 2016(平成28)年に野党統一候補として当選した現職増子輝彦氏(74)が立候補を取りやめたため、今回は事実上、与野党が一騎打ちで一議席を争う構図となる。

 喫緊の課題である物価高への対応を巡り、星氏はコロナ禍を含む経済的影響で疲弊している事業者への経営支援を打ち出す。小野寺氏は電気やガス料金への補助、生活困窮者らへの給付を強調する。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興施策について、星氏は帰還を希望する住民の居住空間整備を掲げる。小野寺氏は帰還困難区域全ての地域の除染を訴える。

 人口減少対策では、星氏は子どもを産み育てやすい社会環境や地域医療の充実を挙げる。小野寺氏は事業承継の支援や給食・高等教育無償化などを説く。

 皆川氏は食料やエネルギーの自給率向上などをアピールする。窪山氏は医療資源の適正配分による医療費抑制などを提言する。佐藤氏はいじめのない社会の実現などを掲げる。


■比例福島県関係4人予定

 比例代表の福島県関係は、自民党公認で元法相の元職岩城光英氏(72)=いわき市在住=、日本維新の会公認の元職山口和之氏(66)=郡山市在住=、ともに共産党公認の現職岩渕友氏(45)=福島市在住=、元須賀川市議の新人丸本由美子氏(59)=須賀川市在住=が立候補する予定。