
米海軍横須賀基地所属の軍人の家族らでつくるボランティア団体「ヘルピングハンズフォ東北」の代表を務めるサリバン雅子さん(43)=米国在住=らは29日、東日本大震災以降、支援を続ける福島県南相馬市を訪れた。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの来訪となり、原町区の「眞こころサロン」では市民らと再会を喜んだ。
ヘルピングハンズフォ東北は震災以降も支援を続け、サリバンさんも鹿島区の寺内第二仮設住宅の住民らと交流してきた。一昨年からはコロナ禍の影響で交流や支援はオンラインになっていた。
この日は、神奈川県横須賀市で26日に催した着付けイベントで集まった義援金や家庭用ラップ、洗剤などを送った。
小高区の鈴木玲子さん(68)は「3年ぶりに会えて感激した。ずっと来てくれていることがうれしい」と笑顔を見せた。サリバンさんは「また来年と話して別れてから3年たってしまった。震災から11年が過ぎてもアメリカで支援の輪は広がっている。風化させないという思いで、支援や交流を続けたい」と語った。