東日本大震災・原発事故

郵便ポストが11年ぶり再開 福島県飯舘村佐須、比曽地区 住民サービス向上で復興加速へ

2022/07/04 21:04

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再開したばかりのポストに手紙を投かんする杉岡村長。右は菅野宗夫区長=佐須地区
再開したばかりのポストに手紙を投かんする杉岡村長。右は菅野宗夫区長=佐須地区

 東京電力福島第一原発事故の影響で取り扱いを休止していた福島県飯舘村佐須、比曽両地区の郵便ポストが4日、11年ぶりに再開した。同日、現地で記念セレモニーが行われ、関係者が住民サービスの向上による復興加速を期待した。

 原発事故に伴い村内にあった郵便ポスト24カ所は閉鎖された。一部を除き避難指示が解除された2017(平成29)年3月以降、取り扱いが順次再開され、現在は今回の2カ所を含め8カ所まで増えた。

 佐須地区の佐須公民館前で行われたセレモニーでは杉岡誠村長が「地域のためにという思いで関係機関が連携し、再開が実現した。ぜひ多くの人に利用してほしい」と述べた。ポストを管轄する福島中央郵便局の乙坂覚局長、菅野宗夫区長があいさつした。

 比曽地区では杉岡村長と乙坂局長をはじめ、菅野義人区長が「復興の大きな一歩だ」と再開を喜んだ。