ふくしま2022参院選

【ふくしま2022参院選】重点地域絞り総力戦 福島県選挙区

2022/07/07 09:50

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 投票まであと3日となった参院選で、自民党公認の新人星北斗候補(58)=公明党推薦=、無所属で野党統一候補の新人小野寺彰子候補(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=による事実上の一騎打ちとなっている福島県選挙区は、両陣営とも政党本部を挙げた総力戦の様相を呈している。各党や各報道機関の情勢分析などを踏まえ、両陣営は最終盤の重点地域を設定し、都市部を中心に大物議員による応援演説を展開。組織の引き締めに加え、浮動票獲得にしのぎを削る。

 「物価やガソリンの(価格高騰)問題に取り組み、生活の安定を守るのは政権与党にしかできない」。星候補は6日、福島市や南相馬市などで言葉に熱を込めた。物価高対策を効果的に打つ姿勢を強調し、批判を続ける野党をけん制。応援に駆け付けた現役閣僚二人は演説で、農業など業界団体に配慮した施策に触れるなど組織票固めに本腰を入れた。

 終盤情勢調査で星候補は「優位」「堅調」などと報じられ、党本部や陣営は楽観ムードに神経をとがらせている。党選対幹部は組織を引き締めるために、8日の岸田文雄首相の2度目となる本県入りを即決したとされる。岸田首相の演説場所を大票田の郡山市に設定したのは、保守層の票固めと浮動票の取り込みで逃げ切る狙いがある。接戦地域に位置付ける会津、県北でも追い込みを掛ける。

 党県連は6日、「1票1票を積み重ねる」との党基本方針を再確認。所属県議に対し、衆院小選挙区単位で電話などで票の上積みを徹底するよう指示した。各支部・総支部にも文書で通達し、相手陣営より先に浮動票を囲い込む作戦だ。党県連幹部は「守っていては到底勝てる選挙ではない」として「攻めの姿勢」を貫く構えだ。

 「普通の幸せ、生活を大切にする人たちの思いを政府は感じていない。納得、安心できる政策を打ち出す」。小野寺候補は6日、田村地方などで声を振り絞った。スーパー周辺などで、消費税の時限的減税など生活者目線の政策を訴えた。前日には田村地方で自民の安部晋三元首相が演説しており、地盤の切り崩しを警戒する衆院議員が遊説に同行した。

 終盤情勢で小野寺候補は「猛追」「迫る」などと報じられる中、野党各党は福島県選挙区を与党過半数を阻止する「天王山」とみる。国民民主は8日に玉木雄一郎代表、立民は9日に泉健太代表を福島市に急きょ送り込み、政権批判票を掘り起こす。陣営は、相手候補を逆転するには小野寺候補の地元会津で大差を付けるのが大前提とみて一層の支持固めを急ぐ。終盤戦で支持が伸びていると分析する郡山市も最重点地域に位置付けた。反自民票だけでなく、浮動票の取り込みも狙う。

 陣営は6日、草の根的な運動を徹底する方針を確認。県議会会派県民連合の所属県議に、党派を超えた集票に努めるよう指示した。立民県連幹部は「首相や閣僚が来県するほど、政権の無策ぶりを批判する有権者の支持がこちらに集まる」と見込む。

 福島県選挙区では、NHK党公認の新人皆川真紀子候補(52)、政治団体「参政党」公認の新人窪山紗和子候補(47)、無所属の新人佐藤早苗候補(62)も県内各地を回り、政策を訴えている。