
福島民報社など福島県内メディア4社でつくる「ふくしまみらいプロジェクト実行委員会」が制作を進めていた楽曲が完成した。タイトルは「ファーストネーム」。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興への願いを込め、未曽有の災害から立ち上がり、希望あふれる未来に向かって歩んでいく県民の姿を表現した。
実行委は3月、「未来に残したい言葉」とのテーマで県民からメッセージを募った。寄せられた約80点を基に、福島市の詩人和合亮一さんが詩を紡ぎ、バンド「音速ライン」のボーカル・ギター藤井敬之さん(いわき市出身、郡山市在住)が曲を付けた。
実行委は福島民報社のほか、福島民友新聞社、ラジオ福島、エフエム福島の4社で構成し、県内企業17社が協賛している。震災の教訓を後世に伝え、復興を支援するため連携して活動している。
完成した楽曲は、郡山市で開かれるビール祭「サマーフェスタ」初日の11日の会場で初披露される。藤井さんが午後7時30分ごろから駅前大通り特設ステージでライブ演奏する。その後も各社主催のイベントなどで楽曲を活用し、復興への思いを発信していく。
■ファーストネーム
作詞 和合亮一
作曲 藤井敬之
◇1番
わたしは心に名前をつけた
その名は「きぼう」
天気の良い日はやさしい涙を
空にあずけて 海あおくして
春の緑へ 夏の鳥へ
ランタン 胸にかざして
いつでもかえっておいで
まぶたにあふれる涙よ
光につぶやくから
新しい ファーストネームを
◇2番
あなたの心に名前をつけた
その名は「みらい」
天気の良い日はやさしい涙を
空にあずけて 夕焼け雲に
秋のあかいろ 冬の夜明けに
ランタン つよくともして
いつでもかえっておいで
まぶたにいのちの涙よ
風に ささやくから
新しいファーストネームを