
第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は3日、宇都宮市の宇都宮清原球場などで行われ、特別競技の高校野球硬式は福島県代表の聖光学院が準決勝で国学院栃木を3―0で破り、初の決勝進出を決めた。5日午前10時から大阪桐蔭と対戦する。夏の甲子園で届かなかった「日本一」まであと1勝となり、赤堀颯主将(3年)は「もう一度もらえたチャンスを生かしたい」と快挙達成を誓った。
好機を確実に生かし、堅守で勝つ聖光学院らしい戦いぶりを披露した。三回に新チームの主将高中一樹選手(2年)の適時打で1点を先制すると、六回と七回にも1点ずつを追加した。先発した小林剛介投手(3年)は奪った三振は二つだったが、バックを信じ打たせて取り、わずか95球で9回を投げ切った。守備陣は失策を1にとどめ、左翼狩野泰輝選手(3年)がダイビングキャッチを見せるなど好プレーで投手を支えた。
赤堀主将は「公式戦を最後までできる全国の2校に残った。日本一に挑戦できることに感謝し、全力で戦う」と意気込んだ。