福島県大熊町の福島復興給食センターは次亜塩素酸水「七福水」を使い、施設内の除菌を行う自律走行型ロボットを導入した。
センターは東京電力福島第1原発で廃炉作業の従事者に食事を提供している。より安全な衛生管理態勢を整えようと導入を決めた。次亜塩素酸水とロボットは医療機器製造を手がける「フィンガルリンク」(本社・東京)が開発。人工知能(AI)を用いることで、均一な散布が期待されるという。
使用する「七福水」は、フィンガルリンクのグループ企業の「テリオス プラス」(福島市)が製造している。安全性の実証に携わった福島大共生システム理工学類の小沢喜仁特任教授は「不純物が少なく、殺菌力が高い。アルコールの代用品として活用できる」と話した。