東日本大震災・原発事故

福島・北海道高校生交流事業で報告会 生徒が研修の成果発表 まちづくりテーマのパネル討論も

2022/10/11 17:33

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大熊、双葉両町のまちづくりについて意見を述べる生徒
大熊、双葉両町のまちづくりについて意見を述べる生徒

 福島県広野町のNPO法人ハッピーロードネットの福島・北海道高校生交流事業「未来につなぐまちづくり塾」の報告会は10日、Jヴィレッジ(楢葉・広野町)で開かれ、生徒が研修の成果を発表した。

 交流事業には福島県と北海道寿都(すっつ)町の高校生計20人が参加。8月に寿都町で、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査について考えた。福島県の浜通りも訪れ、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で被災した地域の現状を見て回った。

 報告会では、生徒が高レベル放射性廃棄物を取り巻く問題や風評対策など、グループごとに設定したテーマで研修の様子や成果を紹介した。

 大熊、双葉両町のまちづくりをテーマにしたパネルディスカッションも行った。東日本国際大の福迫昌之副学長がコーディネーターを務め、生徒は「インフラを整備して人口を増やしたり、若い人が集まるような教育制度を整えたりすることが求められる」「正確な情報の発信と共有が大事」などと意見を述べた。

 報告会には吉田淳大熊町長、片岡春雄寿都町長も出席した。