市町村対抗県ソフトボール

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郡山市2連覇 大会初 いわき市雪辱ならず 昨年の決勝と同一カード 第9回市町村対抗福島県ソフトボール大会

2022/10/23 10:40

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大会初の2連覇を果たしナインから胴上げされる郡山市の岡部監督(中央)
大会初の2連覇を果たしナインから胴上げされる郡山市の岡部監督(中央)

 第9回市町村対抗県ソフトボール大会最終日は22日、相馬市の相馬光陽ソフトボール場で準決勝、決勝を行った。前回大会と同カードとなった決勝は郡山市が3-2でいわき市に逆転サヨナラ勝ちし、大会初の2連覇を果たした。郡山市は2度目の優勝。決勝戦終了後、郡山市の選手は岡部昭浩監督を胴上げし、グラウンドで歓喜の輪をつくった。

 準決勝で郡山市は会津坂下町を4-1で破った。いわき市は11-3で矢吹町に快勝し、決勝に進んだ。

 市町村対抗県ソフトボール実行委員会と県ソフトボール協会、福島民報社の主催。今大会は棄権を除く県内53市町村の代表チームが出場し、5日間にわたってトーナメントで熱戦を繰り広げた。


▽決勝 郡山市3-2いわき市

いわき市 000002 ―2

郡山市  000003x―3

(六回時間切れ)

(いわき)星野―佐藤喬

(郡山)武藤―山口

▽本塁打 山口(郡)▽二塁打 荒(い)▽盗塁 い0、郡0▽失策 い2、郡1▽奪三振 い5、郡5▽与四死球 い2、郡1▽暴投 星野2(い)

(球)笠井(塁)菊地、関根、佐藤

▽試合時間 1時間44分

 【評】息詰まる投手戦は、郡山市がいわき市に逆転サヨナラ勝ちした。郡山市は六回、敵失で1点差とすると、2死二塁から山口が中堅にランニング本塁打を放ち勝利を決めた。主戦武藤が6回2失点の好投。いわき市は六回に荒の二塁打で2点を先制したが、守り切れなかった。


▽準決勝 郡山市4-1会津坂下町

会津坂下町 0000010―1

郡山市   011011×―4

(坂下)大樋―遠藤拓

(郡山)小林―加藤

▽本塁打 遠藤拓(坂)塩沼(郡)▽二塁打 遠藤佑(坂)▽盗塁 坂0、郡1▽失策 坂2、郡1▽奪三振 坂2、郡16▽与四死球 坂2、郡0▽暴投 大樋(坂)

(球)関根(塁)松本、佐藤、菅野

▽試合時間 1時間26分

【評】好機を確実に生かした郡山市が会津坂下町を下した。郡山市は二回2死二塁から高田の右前打で先制すると、その後も着実に加点した。先発の小林は16奪三振の好投を見せた。会津坂下町は六回に遠藤拓が本塁打を放つ粘りを見せたが、打線がつながらなかった。


▽準決勝 いわき市11-3矢吹町

いわき市 301115―11

矢吹町  000030―3

(六回コールド)

(いわき)星野―佐藤喬、荒川竜

(矢吹)広瀬、佐藤健―野崎

▽三塁打 松本智(い)▽二塁打 荒、荒川竜、荒川成(い)熊倉秀謙(矢)▽盗塁 い11、矢0▽失策 い2、矢4▽奪三振 い6、矢2▽与四死球 い0、矢4▽野選 今野(い)常松(矢)

(球)菊地(塁)斎藤、高橋、鎌田

▽試合時間 1時間45分


■総評 町村の躍進光る

 第9回大会は郡山市が劇的な逆転サヨナラ勝ちで大会初の2連覇を果たし、熱戦の幕を閉じた。昨年決勝でも相まみえたライバルいわき市との決勝は互いに一歩も譲らぬ好ゲームとなった。先行されても諦めない粘りを見せた郡山市が、最後に王者の底力を示した。

 郡山市は初戦の2回戦から準々決勝まで3試合をコールドで危なげなく勝ち上がり、準決勝では初の4強進出で波に乗る会津坂下町を破った。決勝は先発武藤の力投と堅実な守備が光り、逆転勝ちにつなげた。

 いわき市は自慢の強力打線が実力を発揮。初戦の2回戦から準決勝までの4試合全てで2桁得点を挙げて圧倒した。決勝は少ない好機を生かして先制し、6年ぶり3度目の栄冠に迫ったものの最後に涙をのんだ。

 決勝戦こそ常連の強豪市同士の対戦となったが、4強入りした会津坂下町や矢吹町の他、大熊町や新地町、南会津町、国見町、湯川村などが躍進した。大会顧問の長沢初男県ソフトボール協会顧問は「期間中は天候に恵まれ、各チームが持てる力を十分に発揮できたと思う。町村部のチームも切磋琢磨(せっさたくま)し、年々実力を高めている」と評価した。

 今大会は女性選手の活躍も目立った。主に投手や野手として出場し、素晴らしいプレーを見せた。次回大会は第10回の節目を迎える。近年は野球やソフトボールの競技人口減少が危惧されているが、大会を通じ、世代や性別を問わず楽しめるソフトボール競技の裾野が少しでも広がっていくと期待したい。(取材班)