福島空港の楽しみ方(11月1日)

2022/11/01 08:47

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 福島空港は標高372メートルに位置し、長野県の松本空港に次いで国内2番目の高い場所にある。滑走路を見渡せる広場や公園を周囲に備える。広場から郡山市のビル群が見え、晴れた日は安達太良山や磐梯山、那須連峰を望める▼そこに先月26日、カメラを持った大勢の人が集まった。目当てはチャーター便として飛来したスターフライヤーと日本トランスオーシャン航空の2社の旅客機だった。スターフライヤー機を撮るため横浜市から来た男性は「この会社の黒い塗装の機体が好きなんだ」とレンズを向けた▼滑走路に浮かぶ飛行機を人の目線で真横から捉えられるところが広場の良さかもしれない。今月はフジドリームエアラインズとソラシドエアの2社がチャーター便を飛ばす。全日空とアイベックスエアラインズのみの定期便を補い、しばらく飛行機好きの注目を集めそうだ▼ターミナルビルには円谷英二監督が生みの親のウルトラマンにちなんだ展示物が並び、公園は紅葉が深まる。親子で飛行機見学と秋をともに楽しむ絶好の時を迎えた。チャーター便運航をきっかけに、開港30周年を来春迎える福島空港に定期便が増えれば、魅力はもっと高まる。