
▽準決勝 磐城17-12聖光学院
磐城が聖光学院との接戦を制した。磐城は前半24分、相手のミスから先制。後半12分には一時同点とされたが、後半31分にLO佐藤が勝ち越しトライを決めた。聖光学院は得意の展開ラグビーを仕掛けたが、磐城の守備を崩せなかった。
■堅い守備からリズム 磐城 同地区対決へ闘志燃やす
昨年覇者の磐城が粘り強い攻撃で決勝への切符をもぎ取った。夏以降、体調不良者が続出し、十分な練習時間を取れなかったが、献身的な守備から攻めにつなげて聖光学院の猛追を振り切った。
12-12の同点で迎えた後半31分、磐城は敵陣ゴール前1メートル付近で何度も粘り強くラックを重ね、混戦からLO佐藤暖起(2年)のトライで勝ち越し、肩を抱き合った。主将のCTB木田竜晟(3年)は「焦る気持ちはあったが、声をかけ合いミスなく最後まで押し込めた」と汗を拭った。
1年生の活躍もチームを後押しした。後半5分には高校からラグビーを始めたWTB岩佐明海がオフロードパスを受け、そのままインゴールに飛び込んだ。県大会での初トライに「率直にうれしい」とはにかんだ。
決勝は同じ地区同士の戦いとなる。木田は「2年連続で花園行きを決める。これから『磐城の時代』にしたい」と闘志を燃やした。
■聖光学院 展開ラグビーで後半一時同点
聖光学院主将のFB舩山貫太(3年)は「練習の成果を発揮し、聖光らしい展開ラグビーができた」と晴れやかな表情を見せた。後半12分に一時同点となるトライでチームを鼓舞したが、一歩届かなかった。「今年とは違う自分たちらしさを出して、来年は優勝を目指してほしい」と後輩にエールを送った。
磐城17-12聖光学院(7-5、10-7)