
福島県浪江町の伝統の大露店市「十日市」は19、20の両日、町地域スポーツセンターで開かれている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止していたため、3年ぶりの開催。初日は開会式を行い、町内権現堂行政区の子どもみこしが東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、初めて繰り広げられた。
子どもみこしは1950(昭和25)年ごろから毎年実施され、家内安全などを願う恒例行事として住民に親しまれてきた。震災と原発事故により中断したが、地域発展や復興の加速化を願い、住民らが中心となって約12年ぶりに復活させた。
なみえ創成小・中や南相馬市のトモダチプロジェクトの子どもたち約50人が計3基のみこしを担いだ。「わっしょい」と元気な声を響かせ、式典のステージ回りを歩いた。
十日市は実行委員会と町商工会の主催。「復興なみえ町十日市祭」と題し、地元の特産品の露店が約100店舗並ぶ。歌やお笑いなどのステージイベントも実施している。
20日は午前10時から午後3時まで。