
世界的な写真家レスリー・キーさんの写真展が16日から福島県相双地方の6市町村で同時開催される。浜通りを舞台に2025年の開催を目指す「ふくしま浜通り国際芸術祭」の実行委員会が主催で、芸術祭に向けて、機運を高めていく。
写真展は「ふくしま浜通り国際芸術祭edition.0 レスリー・キー写真展『それでもまちはここにある/だからわたしはここにいる』」と銘打った。レスリーさんが8月に来県し、南相馬市からいわき市まで縦断して撮影した写真が展示される。浜通りの住民や離れても古里を思いつづける人の今を写真で表現し、発信する。
会場は南相馬市のJR小高駅や浪江町の道の駅なみえ、双葉町のタカサキ喜画、大熊町の大熊インキュベーションセンター、富岡町の文化交流センター学びの森、楢葉町のみんなの交流館ならはCANvasの6カ所。会期は22日までで、展示する作品や時間は会場によって異なる。作品の撮影もでき、入場は無料。
ふくしま浜通り国際芸術祭実行委員長を務める東京都のライター堀川静さん(富岡町出身)は「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響を受けた浜通りの課題を、アートの力で強みに変えて、活動する魅力的な方々をつなぎたい」としている。その上で「まずは写真を使って浜通りの今を表現した。会場に来て、見て、感じて共に考えつくっていく仲間になってもらえればうれしい」と呼びかけている。
近日中に実行委員会のウェブサイトを設立する予定で、詳細はウェブから確認できる。