
愛知県岡崎市の愛知学泉大の学生がヒマワリ染めのウエディングドレスを作り、福島市のNPO法人チームふくしまに寄贈した。
チームふくしまの「福島ひまわり里親プロジェクト」に高校生の頃から参加している黒木胡音羽(このは)さん(家政学部ライフスタイル学科3年)らが呼びかけ、同学科の3年生8人が大学敷地内で約100本のヒマワリを育てた。ヒマワリの花びらから染液を抽出。絹の生地を淡い黄色に染め上げ、ミシンや手縫いで「ひまわりドレス」を完成させた。
黒木さんと飯田実里さん、加藤詩穏さん、教員の平岩暁子さんが田村市大越町のヒマワリ畑を訪れ、チームふくしまの清野巽理事兼事務局長、ひまわり会の佐久間辰一会長に贈呈した。
ドレスは毎年夏に行われる「ひまわり結婚式」で活用される。半田真仁理事長は「ドレスを着る皆さんは幸せになると思う」と感謝した。
学生らは生地の端切れを活用した小物も作製。地元のフリーマーケットでヒマワリの種を配りながら復興の歩みを伝えるなど、福島に寄り添った活動を続けている。「ひまわりドレス」の取り組みは大学内でも評価され、安城学園創立110周年特別賞を受賞した。