東日本大震災・原発事故

福島市産のゆず酒完成 24日から数量限定販売 南会津の会津酒造で醸造

2022/12/22 09:38

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ゆず酒の完成を喜ぶ和昭さん(右)と和尚さん
ゆず酒の完成を喜ぶ和昭さん(右)と和尚さん

 福島市産のユズを使い、福島県南会津町の会津酒造で醸造したゆず酒「YAMAWA YUZU LIQUEUR」が完成した。24日から福島市などで数量限定販売する。

 福島市山口の農業安田和昭さん(71)方で収穫したユズの果汁と会津酒造の特別純米酒を混ぜた。果汁30%でユズの香りと風味のバランスが取れた逸品になっている。

 375㍉㍑入りで1本1760円(税込み)。アルコール度数は8%。福島市のコラッセふくしま1階の県観光物産館や道の駅ふくしまで販売する。

 商品は2011(平成23)年3月に福島市と南会津町の特産品のコラボ商品としてお披露目される予定だったが、東京電力福島第1原発事故で販売計画は白紙に。今年3月に福島市産のユズの出荷制限が解除されたのを受けて再び製造した。

 和昭さんは「ようやくこの日を迎えることができた」と感無量の様子。長男の和尚さん(37)は「多くの人の協力で完成できた」と感謝した。会津酒造専務の渡部裕高さん(32)は「多くの人に飲んでもらえるよう来年は本数を増やしたい」と話している。


■県観光物産館で24日に販売会 安田さん親子ら

 県観光物産館での販売は24日午前9時30分から。安田さん親子や渡部さんらが来館者に魅力を伝える予定。