学法石川、快走に期待 全国高校駅伝25日号砲

2022/12/24 10:40

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 男子第73回・女子第34回全国高校駅伝競走大会は25日、京都市のたけびしスタジアム京都(市西京極総合運動公園陸上競技場)をスタート・フィニッシュとするコースで開かれる。

 女子は午前10時20分にスタートし、5区間(21・0975キロ)でしのぎを削る。男子は午後0時30分スタートで、7区間(42・195キロ)で競う。

 男女同時入賞を目指す福島県代表の学法石川の戦力を紹介する。


■男子 層厚く3位以内狙う

  学法石川男子は12年連続14度目の出場となる。5000メートルの平均タイムは出場校中4位。昨年も都大路を走った薄根大河、大湊柊翔、小田切幹太、山崎一吹が好調を維持しており、同校過去最高順位の3位以内を狙う。

 エース大湊は5000メートル13分台の記録を持つ。苦手だった単独走の克服に力を入れ、着実に成長している。直前合宿ではロード練習を積み、調子を上げてきた。

 小田切は前回、前々回の大会でいずれも2区(3キロ)を担った。今夏は短距離の練習に励み、さらにスピードを磨いた。経験豊富な走りでチームに勢いを与える。

 ロードが得意な笹川洸成や、唯一の2年生として登録された伸び盛りの馬場アンジェロ光の走りも楽しみだ。

 各校のエース級が集う最長区間の1区(10キロ)、スピード勝負の2区、外国人選手を起用できる3区(8・1075キロ)の前半で流れをつくりたい。

 松田和宏監督は「前半型のオーダーを組む。順調に調整はできている」と自信を見せる。


■女子 2年ぶり入賞に挑む

 学法石川女子は10年連続10度目の出場。3000メートルの平均タイムは全国でも上位に位置する。岩崎麻知子と佐藤瑠香を中心に順調に記録を伸ばしており、2年ぶりの入賞に挑む。

 最長区間の1区(6キロ)にはエース岩崎の起用が濃厚。昨年は補欠に回った悔しさをばねに練習に励み、成長につなげた。今月上旬の競技会で9分18秒79をマークし、自己記録を更新するなど上り調子だ。各校の実力者を相手に、上位に食い込みたい。

 佐藤は3年連続出場となる。過去2大会は4区(3キロ)を走り、一昨年は区間6位、昨年は7位だった。6月の東北高校陸上競技大会で自己ベストを出した。

 佐藤美空は今年の全国高校総体(インターハイ)800メートルで8位に入った。三科文、鈴木和香奈、平尾暁絵も順調な仕上がりを見せる。粘り強い山田桃子、スピードが持ち味の岡本可蓮の走りにも注目したい。

 松田和宏監督は「3年生が中心のチーム。1区で良い順位に付けて、粘って入賞を目指す」と選手に期待した。