三が日が明け、きょう4日が仕事始めの人は多いだろう。年初に当たっての目標や、その先にある夢を掲げて「今年こそ」と意気込む。そんな会話が県内各地の職場から聞こえてきそうだ▼古代ギリシャの哲学者アリストテレスいわく〈人間は、目標を追い求める動物である。目標に到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる〉。バスケットボールの神様と称されるマイケル・ジョーダンが輪をかけ語る。〈目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない〉▼どちらも名を成した人の含蓄ある言葉ではあるが、肩肘を張り過ぎるのも良くない。年末年始の休み明けに気持ちや体調が空回りし、無気力になる「正月病」なるものもある。生活のリズムの乱れが原因らしく、対処には、出勤が楽しくなることを見つける、業務の進め方をさまざまに想定しておく-といったささいな準備が有効のようだ▼アリストテレスは、人生における余暇の大切さも唱えている。現代の働き方改革に通じる教えと受け止め、まずは目の前の仕事を丁寧にこなしながら、一年の良いリズムをつくっていきたい。こつこつと。