

▽女子1回戦 文京学院大女 2-1 郡山女大付(25-21、17-25、26-24)
郡山女大付が勝負どころで得点できず文京学院大女に競り負けた。郡山女大付は第1セット、石井美空(1年)らの得点で一進一退の攻防を繰り広げたが、堅守に阻まれ21-25で落とした。第2セットは序盤の4連続得点で流れを引き寄せ25-17とした。第3セットは8連続得点で最大7点をリードしたが、終盤に相手の猛攻を受けて敗れた。
■仲間信じ懸命プレー 佐藤主将「悔いはない」
24-24でジュースとなった第3セットは緊張感に包まれた。連続得点を許して敗退が決まると、郡山女大付の選手はコート中央で涙を浮かべて抱き合った。主将の佐藤凜々(3年)は「良い仲間に恵まれた。悔いはない」と目を赤くしたが晴れやかだった。
相手のレシーブに苦戦し、第1セットを落とした。「先取されただけでまだ終わりじゃない」。佐藤浩明監督の鼓舞がチームの流れを変えた。沈んだ気持ちを切り替え、第2セットからは攻撃にリズムが生まれた。第3セットは相手ブロックにボールがはね返されても全員でフォローし、意地を見せた。
試合に出た3年生は佐藤を含めて2人のみ。2020(令和2)年に入学し、新型コロナウイルスの影響で思うように練習ができない3年間を過ごした。もどかしい日々の中で仲間と共に高め合ってきた。指揮官は「一生懸命頑張ってくれた」とねぎらった。
2019年以来の初戦突破は次回に持ち越された。佐藤は「一丸となって16強を目指してほしい」と後輩に託した。
■石井要所で存在感 「ずっと夢見ていた舞台」
郡山女大付のアウトサイドヒッター石井美空(1年)は要所でスパイクを決め、存在感を見せた。「ずっと夢見ていた舞台。キラキラしていた」と振り返った。ただ、「あと一点が遠かった」と悔しさも残った。1年生ながらチームの得点源となり、相手から徹底的なマークを受けた。「勝負どころで得点できる選手になる」と飛躍を誓った。