


第28回全国都道府県対抗男子駅伝は22日、広島市の平和記念公園前をスタート・フィニッシュとする7区間48・0キロで開かれる。スタートは午後0時30分。21日、同市の広島国際会議場で監督会議が開かれ、福島県のオーダーが決まった。
レースの流れを決める1区は、全国高校駅伝で2区を走った小田切幹太(学法石川高3年)を起用した。2区は全中陸上1500メートル2位の栗村凌(若松四中3年)が駆ける。各チームのエース級がそろう前半のヤマ場の3区は、昨年の陸上日本学生対校選手権5000メートル8位の主将高槻芳照(東農大3年、学法石川高出身)に託した。
4区は薄根大河(学法石川高3年)がたすきをつなぎ、5区は東北高校新人陸上の5000メートルを制した谷中晴(帝京安積高2年)が担う。6区は3000メートルの日本中学新記録を樹立した増子陽太(鏡石中3年)を配置した。区間賞に期待がかかる。
最終7区は、けがから復帰した東洋大のエース松山和希(3年、学法石川高出身)が務める。
山口智規(早大1年、同)、青島大陸(福島三中3年)は補欠に回った。大湊柊翔(学法石川高3年)に代わり山崎一吹(同3年)がエントリーし、補欠となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催。本県は2019年の第24回大会で初優勝した。前回の第25回大会は14位だった。
■復帰戦「力出し切る」 区間賞2回獲得の松山
アンカーの大役を担う松山和希(東洋大3年、学法石川高出身)は「けがからの復帰戦で緊張もあるが、期待に応える走りをしたい」と意気込んだ。昨年8月に左足のくるぶしを痛め、今季は大学三大駅伝に出場できなかった。過去の大会では区間賞を2回獲得し、相性の良さを感じている。「今持てる力を出し切り、福島に貢献する」と闘志を燃やした。
■初の全国大会「感謝表したい」 5区の谷中
5区に起用された谷中晴(帝京安積高2年)は駅伝の全国大会への出場は初めて。「地元で応援してくれる人への感謝をレースで体現したい」と気持ちを高ぶらせた。昨年9月の東北高校新人陸上の5000メートルで優勝するなど着実に力を伸ばしている。「前半から飛ばして粘りのある走りをする。良い位置でたすきを渡したい」と力強く決意を語った。
■佐藤敦之さんがエール
中国電力陸上部ヘッドコーチで北京五輪男子マラソン日本代表の佐藤敦之さん(44)=会津高出身=が選手団の激励に訪れた。レースはスタート・フィニッシュ地点で見守るという。中学生に注目しており、「若い力がどんどん育っている。この大会から羽ばたいた選手も多いので、世界を目指すランナーになってほしい」とエールを送った。
■福島陸協が激励 ひろしま県人会会員が横断幕持参
開会式後、福島陸協が激励会を開いた。鈴木浩一会長が「全国で勝負できる力がある。県民に勇気を与える最高の走りを期待する」と選手を激励した。県文化スポーツ局の永田嗣昭局長があいさつした。ひろしま福島県人会会員の加藤雅子さん(楢葉町出身)も横断幕を持って駆け付けた。加藤さんは「毎年応援している。増子陽太選手に注目している」と語った。
■山口、堂々行進 開会式
21日は広島市の広島国際会議場で開会式を行った。
南の沖縄県から順に47都道府県の代表が旗を掲げて入場した。本県は山口智規(早大1年、学法石川高出身)が41番目に登場し、堂々と行進した。
前回の2020(令和2)年優勝の長野県が天皇杯を返還した。今秋の国体開催地となる鹿児島県の市田孝が宣誓した。