
福島市出身で大相撲「大波三兄弟」の次男・若元春関(29)=本名・大波港さん、荒汐部屋=は27日、初場所での小結昇進と成績報告のため福島県庁に内堀雅雄知事を訪ねた。春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け、「もっと上を目指す。三賞も取りたい」と意気込みを語った。
初場所は初日から3連敗したが、9勝6敗と勝ち越した。「小結として恥ずかしくない相撲を取ろうと思った。次につながった」と手応えを語った。
昨年1年間について「幕内に上がり、必死に食らい付こうと頑張った」と振り返った。5月には第1子となる長女が誕生し、「負けても、子どもの笑顔を見ると次の日から頑張れる」と表情を緩ませた。東日本大震災の被災者に向け「みなさんに負けないように頑張る。必死に相撲を取る姿を見せ、元気付けたい」と決意を語った。
内堀知事は「飛躍の一年となるよう、県民一丸で応援する」と激励した。内堀知事が日本酒を、若元春関が手形やうちわなどを贈り合った。大波三兄弟福島後援会から西山尚利副会長、作田謙太郎幹事長、渡辺哲也幹事が一緒に訪れた。
若元春関は福島市の福島商工会議所と市役所も訪れた。