東日本大震災・原発事故

震災の教訓伝え続ける思い共有 城南信用金庫本店でシンポジウム 東京 福島民報が特集配布

2023/03/12 08:58

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 東日本大震災の記憶の風化を防ぐシンポジウムは11日、東京都品川区の城南信用金庫本店で開かれた。参加者が被災地に心を寄せ、日本の首都から震災の教訓を伝え続ける思いを共有した。

 城南信用金庫、東京新聞の主催。「震災12年 どう教訓を活かすか~関東大震災100年の年に考える~」との題で、首都圏から約150人が参加した。

 フォトジャーナリスト安田菜津紀さん、双葉町中野地区に進出する浅野撚糸(本社・岐阜県)の浅野雅己社長、いわき観光まちづくりビューローの坂本新輔専務理事、城南信用金庫の川本恭治理事長が登壇し、パネル討論を繰り広げた。東京新聞の井上能行元福島特別支局長が進行役を務めた。

 浅野社長は「双葉にはすごいエネルギーがあると直感した。将来的には日本や世界のトップ企業が集まってくる場所だとイメージしている。新工場では交流人口拡大にも貢献したい」と語った。川本理事長は「震災をきっかけに助け合い、支え合う尊さを知った。一緒に素晴らしい未来を創っていこう」と呼びかけた。

 福島民報社は11日付の震災・原発事故12年特集紙面を200部用意し、シンポジウムの参加者に配布した。