
「桜のトンネル」として知られる福島県富岡町の夜の森地区のソメイヨシノが開花した。東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)となっている夜の森地区の避難指示解除が1週間後に迫る中、桜並木が住民の帰還を心待ちにしている。
一帯には約千本が立ち並ぶ。町民は春になると、避難先から夜の森の桜に心を寄せてきた。昨年1月の立ち入り規制緩和で、原発事故後初めて桜並木2・2㌔を全て観賞できるようになった。4月1日の避難指示解除に合わせ、1、2の両日は「夜の森さくらフェスタ」、8、9の両日は「桜まつり」が開かれる。