
西村康稔経済産業相は9日、福島県の田村、大熊、富岡、浪江の4市町を視察した。田村市のデンソー福島を訪れた後、報道陣に「福島を水素社会実現の先駆けの地にしたい」と述べ、水素利活用の取り組みを支援していく考えを示した。
西村経産相はデンソー福島で実証実験中の「水電解装置」を見学。水を分解して水素を製造し、その水素をLPガスの代わりに使う仕組みなどについて説明を受けた。
西村経産相は5月に広島市で開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)をはじめ、今月に札幌市で開かれるG7気候・エネルギー・環境相会合で、デンソー福島にある「水電解装置」の模型を展示し、世界の閣僚に技術や取り組みをPRするとの考えを明らかにした。
大熊町の教育施設「学び舎 ゆめの森」、富岡町夜の森地区の桜まつり、浪江町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)周辺なども訪れた。