
フィギュアスケート女子で2010(平成22)年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さん(32)がプロデュース・出演するアイスショー「BEYOND(ビヨンド)」の宮城公演が6月24、25の両日、仙台市で開催される。浅田さんは18日、福島民報社の取材に「東日本大震災から12年が過ぎた今も大変な思いをしている福島の方々に、パワーを届けるため滑り続ける」と、福島県への思いを明かした。
―公演のコンセプトは。
「『BEYOND』というタイトルは乗り越えるという意味。コロナ禍だけでなく日々生きていく中で大変なことはあるが、みんなで一緒にBEYONDしようという思いを込めた。見ていただいた方の力になれればうれしい。私も、このアイスショーでいろんなことに挑戦し、進化したい」
―震災以降、スケート教室やアイスショーで郡山市など県内に足を運んだ。
「何度か福島県にうかがったが、震災で多くの方が大変な思いや苦労をされてきたと思う。自分にできることはフィギュアスケートを通して福島の皆さんにパワーを届けること。5年前に郡山市(磐梯熱海アイスアリーナ)でアイスショーを開催できたのは良かった」
―復興に向けて歩む県民にメッセージを。
「震災から12年がたった今も、つらい気持ちを抱えている方がいる。スケートを通じて福島の皆さんに元気を届けられるよう、これからも滑りたい」