日本相撲協会は1日、大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。福島市出身で「大波3兄弟」の次男・小結若元春(29)=本名・大波港、荒汐部屋=が関脇に昇進した。一方、右膝をけがした弟の関脇若隆景(28)=本名・大波渥、同部屋=は小結となった。
若元春は春場所で得意の左四つの型を磨いて台頭し、幕内自己最多の11勝を飾った。初場所には9勝を挙げており、大関の座も視野に入る。7場所連続の関脇として臨んだ若隆景は、春場所13日目に負傷し、7勝7敗1休と負け越した。荒汐親方(元幕内蒼国来)は復帰を「半年から1年」とみている。夏場所は全休する。
若元春は学法福島高から2011(平成23)年九州場所で初土俵を踏んだ。2019年の春場所新十両、2022年の初場所で新入幕を果たした。今年1月の初場所で小結となり三役昇進。1992年以来の兄弟三役が誕生した。
祖父は元小結若葉山、父は元幕下若信夫。同じ荒汐部屋の幕下若隆元(31)=本名・大波渡=は兄。得意は突き、押し、左四つ、寄り。187センチ、143キロ。