
Bリーグ2部(B2)のプレーオフ(PO)準々決勝で、西地区1位の佐賀に挑んだ福島ファイヤーボンズは、初戦を落として迎えた2戦目、第4クオーター序盤でリードを奪いながら連続失点で突き放された。終盤に競り負ける試合が多かった今季を象徴する一戦で、シュートの精度やミスの多さで上位チームとの差を思い知らされた。
B2の14クラブの1試合平均得失点は【グラフ】の通り。ボンズの平均失点は76・3点で、3番目に少ない。状況に応じゴール下やコーナーで相手のマークに付く選手を決め、フリーでシュートを打たせないよう徹底した。1試合平均のディフェンスリバウンド数は27・4本で3位。ともに身長208センチのグレゴリー・エチェニケとジョシュ・ハレルソンが相手の2次攻撃の芽を摘んだ。
だが、守りから攻めに転じる際のミスが目立った。ターンオーバーは12・8本で9位。最少の佐賀は10・5本だった。
1試合平均得点は78・2点の7位。フィールドゴールの成功率は43・6%と低かった。2点シュート本数38・2本、成功数19・4本は、いずれも下から2番目と苦しんだ。3点シュートの本数は26・7本で2位ながら、成功率は33・6%で6位にとどまった。
オフェンスリバウンドは11・1本で10位。シュート成功率の低さは攻撃のリズムを悪くした。佐野公俊ヘッドコーチ(HC)は「シュートの精度や守備の圧力など、プレー一つ一つの質を高めなければプレーオフを勝ち抜けない」と受け止める。選手一人一人が悔しさを来季への糧とする。
今季のホーム戦入場者数はクラブ創設以来、最多を更新した。運営会社は来季、B1昇格に向けた環境整備をより強化する。