福島県内の選挙

立民衆院福島県選挙区 新2区候補は玄葉氏 馬場氏、比例東北単独1位

2023/05/24 09:48

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 立憲民主党は23日、次期衆院選福島県選挙区の新2区公認候補予定者となる支部長に現職玄葉光一郎氏(59)=当選10回、旧3区=を選んだ。旧2区を地盤とする現職馬場雄基氏(30)=当選1回、比例東北=は衆院比例区支部長とし、比例東北での名簿登載順位を単独1位で優遇する。常任幹事会で了承した。

 常任幹事会は冒頭を除き非公開。終了後に岡田克也幹事長が記者会見し、新2区支部長を玄葉氏に決めた理由について「実績を考えると、玄葉さんであれば選挙区で勝てる可能性が高い。県連とも相談して決めた」と説明した。県連が選挙区候補と比例候補を選挙ごとに入れ替えるコスタリカ方式の導入を党本部に求めたことについては「今回決めたのは次の総選挙の対応のみだ」と述べ、コスタリカ方式には言及しなかった。

 選挙区から比例に転出する馬場氏の優遇措置は、党本部が東北の各県連の了承を取りつけた。

 玄葉氏は取材に対し「新2区は5分の3以上が新しい有権者で大きな試練となる。年初から選挙区で当落のリスクを負うべきとの覚悟で準備を進めてきた。決定を受け、2区での活動に拍車をかけていきたい」と語った。馬場氏は「党本部の判断に従う。選挙区から比例に変わるが、福島の復興に責任を持つために政治家になった思いは変わらない。重責だが、与えられた使命を期待以上に果たしていかなければならない」と述べた。

 コスタリカ方式導入を求めていた県連の高橋秀樹幹事長は「本来要望していた結果にはならなかったが、玄葉、馬場両氏の希望を最大限反映した処遇だと受け止めている」と語った。

 衆院小選挙区定数「10増10減」で福島県選挙区は5から4に減った。今回の決定で立民は新1~3区の公認候補予定者が決まった。空白区の新4区は県連が候補者擁立に向け検討を続けている。

 新2区では、自民党が現職根本匠氏(72)=当選9回、旧2区=を公認候補予定者に決定している。