
サッカーJ2いわきFCの監督に就いた田村雄三氏(40)は15日、いわき市のいわきFCパークで報道陣の取材に応じた。「選手にはミスや失点を恐れず、常にチャレンジするよう伝えた。いわきらしさを取り戻す」と抱負を語り、J2残留への強い意欲を示した。
田村監督は14日の練習から指揮している。報道陣に公開した15日は主に実戦形式の練習を繰り広げた。「前の選手を追い越す動きを増やそう」などと大きな声を上げ、シュートへのこだわりや球際の強さを求めた。
主将のMF山下優人は「監督交代は選手の力のなさが招いた事態だ。次の試合に向けて気持ちを切り替え、残りを全部勝つぐらいの気持ちで臨む」と語った。
田村監督は2017~2021年に監督、昨季からはゼネラルマネジャー(GM)を務めていた。18日午後4時からいわきグリーンフィールドで行われるジェフユナイテッド市原・千葉戦が指揮を執る初の公式戦となる。いわきの順位は降格圏内の22チーム中21位。
■田村新監督一問一答 精神面立て直す
田村氏との一問一答は次の通り。
―大倉智代表からいつ再登板の打診があったのか。
「ごく最近だ。GMとして村主博正前監督を支えきれず責任を感じる。下位に低迷する中、今のチームを作り上げた立場として引き受けるしかないと考えた」
―現在のチーム状況をどうみるか。
「失点やミスを恐れる選手がいると感じる。前向きにボールに向かって敵陣からボールを奪い、攻撃的にプレーするよう伝えた」
―いわきの理念「魂の息吹くフットボール」を取り戻すには何が必要か。
「前監督がやってきたことを修正し、さらに変化させる。選手のメンタル面の立て直しも必要だ。メンバーを固定するつもりはなく、全員にスタメンの準備をするよう指示した」
―サポーターにメッセージを。
「試合を見た人が、また会場に足を運びたくなるプレーを見せたい」