東日本大震災・原発事故

企画展「モノが語る原子力災害」開幕 福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館 11月13日まで

2023/07/14 17:02

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オフサイトセンターに残されていたホワイトボード
オフサイトセンターに残されていたホワイトボード

 東日本大震災・原子力災害伝承館の企画展「モノが語る原子力災害」は14日、福島県双葉町の館内で開幕した。11月13日まで。伝承館が収蔵する約28万点の中から初公開の資料約140点をそろえ、震災と東京電力福島第1原発事故発生直後の状況や原発建設の歴史などを伝えている。

 原発事故で国が現地対策本部を置いた大熊町の旧県原子力災害対策センター(オフサイトセンター)に残されていたホワイトボードを展示。「10キロ圏内避難 総理指示」などのメモが記され、事故直後の緊迫した様子が伝わる。第1原発建設までの経過を示す年表、放射線の基礎知識に関する資料もある。避難所に設けられる仮設更衣室も見学できる。

 開館時間は午前9時から午後5時(最終入館午後4時30分)まで。入館料は大人600円、小中高生300円。火曜日は休館。

 関連イベントとして8月6日と19日、9月10日に伝承館周辺を巡るバスツアーを催す。小中高生と保護者が対象で、双葉町の双葉南小、浪江町の震災遺構・請戸小などを回る。参加無料、定員は各20人。今月23日には液状化と津波の観察実験、8月20日は霧箱の製作実験を行う。