

福島県の絶滅危惧Ⅰ類に指定され、暗闇で光るキノコ「ヤコウタケ」の新たな自生地が天栄村西部の山林で発見された。
湯本地区で自然環境を生かした地域づくりに取り組む「湯本森・里研究所」代表理事の星昇さん(44)が発見した。昨年8月、植物観察中に特徴の似たキノコが生えているのを偶然見つけ、分析を進めた結果ヤコウタケと判明したという。キノコが最も生える7月を待って訪ねたところ、子実体と呼ばれる1~2センチほどの「かさ」が30個近く発生しているのを20日に確認した。
ヤコウタケは国内では主に八丈島や小笠原諸島など亜熱帯の地域に自生する。2007(平成19)年に東北地方で初めて湯本地区の集落近くで発見された。星さんは「希少なキノコの自生地が同じ村内で新たに確認された意義は大きい。調査を続け、論文にまとめたい」と話している。
動画のURLはこちらhttps://youtu.be/FZtWcZ71WBg