東日本大震災・原発事故

震災後に続く復興支援 愛媛ダイハツ販売訪ねて感謝 福島県の内堀知事 寄付累計は1億2800万円超

2023/07/22 09:00

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支援への感謝の気持ちを社員に伝える内堀知事(左)
支援への感謝の気持ちを社員に伝える内堀知事(左)
社員一人一人とハイタッチを交わす内堀知事(手前右)
社員一人一人とハイタッチを交わす内堀知事(手前右)

 福島県の内堀雅雄知事は21日、愛媛県松山市の愛媛ダイハツ販売を訪れ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の復興支援活動に長年尽力してきた社員に感謝の思いを直接伝えた。

 内堀知事は一色義治会長、一色亮佑社長との懇談に続き、社員約160人に復興の現状を説明した。内堀知事は「皆さんの12年間にわたる福島県への熱い支援に心から感謝申し上げる」と述べ、一人一人とハイタッチを交わした。

 総務課の田中夏美さん(21)は「少しでも役に立てればとの思いで福島県産品を販売し、寄付金を募ってきた。内堀知事がお礼のため、わざわざ会いに来てくれたことにとても感激している」と語った。

 同社は震災と原発事故発生後、売り上げの一部や県産品販売の益金を積み立て、本県の「東日本大震災ふくしまこども寄付金」に累計1億2848万9554円を寄付した。

 2018(平成30)年の西日本豪雨で愛媛県が被災した際、福島県は起き上がり小法師(こぼし)を愛媛ダイハツ販売に贈り、2019(令和元)年の台風19号で本県が被災した時には同社からミカンが届けられるなど絆を強めてきた。