
第105回全国高校野球選手権記念福島大会は25日午前11時から、福島市のあづま球場で決勝が行われる。2年連続18度目の頂点を目指す第1シード聖光学院と、24年ぶり10度目の栄冠を狙う第2シード学法石川が対戦する。
【聖光学院】投打に隙なし
準決勝までの4試合を全てコールドで勝ち上がった。48得点、7失点と投打ともに危なげない。
チーム打率は4割6分2厘。5打数以上の打者では、樽川の6割3分6厘を筆頭に高中が5割5分6厘、三好が5割4分5厘。先発の大半が3割を超え、どこからも得点できる。打点は杉山の12をトップに三好が7、片山、高中が6を記録。小技や機動力にもたけ、好機に強い。
投手陣は4人が登板した。主戦安斎は2試合で登板して被安打6、8奪三振、無失点と安定している。左腕小室は3試合で被安打5、7奪三振、4失点。星名は3回戦を1人で投げた。捕手杉山が巧みなリードで投手陣を支える。
■小技も絡める 斎藤智也監督
4試合続けてコールド勝ちで、投手陣は十分に投げられていない。打線のつながりは良くなった。長打だけでなく、スクイズなど小技も絡めて打ち勝つ。
■一点でも多く 高中一樹主将
みんな好調なので、何も気にすることはない。点差を気にせず、最後まで、一点でも多くもぎ取る。
【学法石川】勝負強さ光る
準決勝までの4試合で37得点と打線は好調だ。失点は10。接戦を乗り越えてきた勝負強さを武器に、24年ぶり10度目の夏の甲子園を目指す。
チーム打率は4割1分3厘。根本、福田涼はともに6割1分5厘と打線をけん引する。福田健も5割8分3厘と好調を維持。打点は2回戦で代打満塁本塁打の佐藤の6が最多。1本塁打の伊藤和と、福田涼の5が続く。福田健、松山、本郷が4。
投手陣は準々決勝で完投し、最多の13回を投げる主戦国分が柱。最速147キロの速球は威力十分だ。8回2失点の三上や4回無失点の松田も準決勝で好投し、継投で相手打線をかわせる。遊撃の主将本郷が守備の要。優れた連係で失点を防ぐ。
■伸び伸び挑む 佐々木順一朗監督
ようやく、この舞台に立つことができた。決勝では周りを気にせず、伸び伸びと挑めるかが鍵だ。選手には勝利を信じ、疑わずに戦ってほしい。
■全部ぶつける 本郷翔大主将
聖光学院に勝つために練習してきた。打撃では引けを取らない。これまでの全部をぶつけてプレーする。