東日本大震災・原発事故

「請戸小学校物語」8月12日福島市で公演 音楽や語りで震災と原発事故の記憶を未来につなぐ

2023/07/24 17:40

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構成劇の全体練習に臨む出演者
構成劇の全体練習に臨む出演者

 和楽器の演奏や劇を繰り広げる「音楽と語りによるフクシマの伝承と未来―請戸小学校物語―」は8月12日午後2時から、福島市のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で開かれる。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の記憶を未来へつなぐ。

 震災と原発事故で避難を経験した双葉町出身の箏奏者大川義秋さん(27)、相馬市出身の尺八奏者中島麗さん(26)、川俣町の和太鼓奏者遠藤元気さん(34)、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館の職員横山和佳奈さん(25)に加え、福島東稜高演劇部の生徒6人が出演する。奏者3人が演奏した後、全員で構成劇「請戸小学校物語」を披露する。

 21日は出演者が全体練習に臨んだ。構成劇の練習では、奏者3人の伴奏に合わせ、請戸小児童として津波から逃れた経験がある横山さんが、児童が避難する経過を示した物語を朗読した。福島東稜高演劇部の生徒が児童役になり、児童のせりふを感情豊かに表現した。

 県文化振興財団などの主催。入場料は一般2000円、大学生以下1000円。未就学児は入場できない。