
第105回全国高校野球選手権記念福島大会の決勝は25日、福島市のあづま球場で行われ、第1シードの聖光学院(福島県伊達市)が第2シードの学法石川(福島県石川町)に延長十回タイブレークの末に11―10でサヨナラ勝ちし、2年連続18度目の優勝を果たした。聖光学院は昨夏の4強超えを狙い、甲子園の舞台に立つ。
聖光学院は3点を追う六回、松尾学武選手(3年)の四球、緑川竣風選手(同)の右前打、代打石田渉選手(同)の四球で無死満塁とし、高中一樹選手(同)の走者一掃の三塁打で追い付いた。1死三塁から杉山由朗選手(同)の中犠飛で高中選手がかえり、1点を勝ち越した。
4点を追う延長十回は無死一、二塁から代打安部圭吾選手(3年)の中前打で無死満塁。高中選手、西本颯汰選手(同)への連続押し出し死球で2点を返し、杉山選手の二ゴロが敵失を誘う間に1点差に詰め寄った。無死満塁から三好元気選手(同)の左前打で同点とし、1死満塁から片山孝選手(同)が右犠飛を放ち、3時間55分の熱戦に終止符を打った。
24年ぶりの夏の甲子園を目指した学法石川は聖光学院を3本上回る13安打を放ち、一時は4点をリードするなど中盤まで優勢に進めた。5―6と逆転された後の八回は内田光亮選手(3年)の同点本塁打で延長戦に持ち込んだ。先攻めの十回は根本剛希選手(同)の中前打、桜井陽斗選手(同)の左前打などで4点を奪ったが、最後は守り切れなかった。
聖光学院が福島県代表として出場する全国高校野球選手権記念大会は8月6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。抽選会は3日に大阪市のフェスティバルホールで開かれる。
聖光学院は17度目の出場となった昨夏の前回大会で同校として初めて、福島県勢では51年ぶりの準決勝に進出した。東北勢として初優勝した仙台育英(宮城)に4―18で敗れ、決勝進出を逃した。