
福島県の内堀雅雄知事は6日、東京都で欧州連合(EU)のジャンエリック・パケ駐日大使と会談し、東京電力福島第1原発事故発生後のEUによる日本産食品に対する輸入規制の撤廃を機に、本県とEUの連携・交流を強化していくことで一致した。内堀知事が会談終了後の取材に明らかにした。
内堀知事は駐日EU代表部と在日リトアニア大使館を相次いで訪問した。内堀知事によると、EUのパケ大使は本県の再生可能エネルギー分野での先進的な取り組みに理解を示しており、特に再エネ分野で本県とEUの取り組みを前進させるために連携・交流したいとの話があったという。
リトアニア大使館で面会したオーレリウス・ジーカス駐日大使とは、放射線防護や農産物などの食の分野で交流を深めていく方向で話がまとまったという。
内堀知事は両大使に福島市産のモモと会津塗のペアグラスを贈呈し、輸入規制撤廃への感謝を伝えた。このうち、リトアニア大使館では、ジーカス大使の提案で二人でモモを一緒に食べた。ジーカス大使は「甘くておいしい。福島のモモは最高」と絶賛した。リトアニア産のハチミツと県産キュウリを用意し、キュウリにハチミツをつけるリトアニア流の食べ方を内堀知事に伝授し、食の交流に意欲を示した。