大相撲 郷土力士の話題

新十両の高橋(福島県須賀川市出身)に化粧まわし贈呈 「勝負に魂入る」赤色が基調 白星もデザイン

2023/09/07 10:50

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
根本会長から化粧まわしの贈呈を受けた高橋関(中央)。右は二所ノ関親方
根本会長から化粧まわしの贈呈を受けた高橋関(中央)。右は二所ノ関親方

 大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に新十両として臨む福島県須賀川市出身の西十両12枚目、高橋(24)=本名・高橋優太、二所ノ関部屋=に6日、化粧まわしが贈られた。東京都のホテルニューオオタニで贈呈式を行った。

 化粧まわしを贈ったのは毛髪関連事業などを展開している「アデランス」(東京都)。根本信男会長が同郷である二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と親交が深く、弟子の十両昇進を祝おうと申し出た。赤色を基調とし、「8」の数字が3つデザインされ、16個の白星が並んでいる。

 高橋は「8は大相撲では勝ち越しの数字。一般的にも末広がりで縁起がいい。自分の名前も入っていて一生の宝になる」と感謝を述べた。相撲を始め、小学生まで過ごした古里の福島県については「なくてはならない場所」と語り、「たくさんの人のおかげで相撲ができている。活躍して恩返しをしていきたい」と力を込めた。

 二所ノ関親方は「赤は勝負の時に、魂が入る色だ。化粧まわしの白星のように(優勝決定戦を含め)全勝してほしい。新十両の場所は長い相撲人生でも思い出になる。自覚を持って臨んでほしい」と鼓舞した。

 濃い緑色に似た「褐返(かちかえし)」色の締め込みも披露された。二所ノ関親方は名前に『かち』が付くため縁起がよく、武士も身につけて戦ったいわれがあると解説した。

 根本会長は「親方に続いて、将来は横綱になってもらえることを祈っている」とあいさつした。

 ◇   ◇

 高橋関の地元後援会の設立総会は8日、須賀川市役所で開かれる。市や須賀川商工会議所、JA夢みなみなど10団体で構成する予定で、応援の機運を高める施策を打ち出していく。