
クレーンリース業の伊達重機(本社・福島県浪江町)は27日、水素で走る燃料電池車(FCV)のレンタカー事業を町内で始めた。FCV専門のレンタカー事業は県内初。「なみえ水素タウン構想」を掲げる町に貢献し、水素エネルギーの普及促進につなげる。
FCVを2台保有し、ホテルなみえ西側に事務所「浪江FCVレンタカー」を設けた。料金は3時間5000円(税込み)からで、24時間の場合は1万1000円(同)となる。町内を楽しんでもらうため30分間は無料で試乗できる。2回目以降の利用は10%引きとなる。
利用後は伊達重機が運営する町内の浪江水素ステーションで水素を満タンに充填(じゅうてん)し、事務所かステーションに返却する。伊達重機の前司昭博社長は「浪江に来たら空気を汚さないFCVに乗ることができるというイメージを広めたい。ビジネスや観光でぜひ利用してほしい」と呼びかけている。
利用は電話予約が必要。日曜、祝日を除き、午前9時から午後6時まで営業している。