
福島県新地町からいわき市までを歩いて巡る全長200キロ超の「ふくしま浜街道トレイル」が30日、開通し、記念式典が相馬市の音屋ホールで行われた。
トレイルは徒歩旅行を楽しむ人らのために設定した道で、浜通りの13市町村の官民でつくる「うつくしま浜街道観光推進会議」が整備を進めてきた。海岸沿いや山、史跡、観光名所などを通るコースを設定した。青森県八戸市から相馬市までの太平洋沿岸をつなぐ「みちのく潮風トレイル」とつながっている。
式典には関係者や市民ら約60人が出席した。同会議の大場敏宣議長が震災からの復興に触れ「浜通りの姿を国内外に発信していく」とあいさつした。立谷秀清相馬市長が歓迎の言葉を述べた。事業の経緯や概要、ルート、各市町村の魅力などが紹介された。シンポジウムを催し、観光、トレイルの関係者が地域にもたらす効果について語り合った。
1日は相馬市から南相馬市までの約21キロを歩くハイキングイベントを開く。