ボンズ、7日に今季開幕戦 山形ワイヴァンズと敵地で対戦 初の外国籍指揮官、新加入8選手…悲願の昇格へ大改革

2023/10/07 09:36

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クラブ創立10年の節目での悲願のB1昇格を目指すボンズの選手
クラブ創立10年の節目での悲願のB1昇格を目指すボンズの選手

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の福島ファイヤーボンズは7、8の両日、山形県上山市の三友エンジニア体育文化センターで山形ワイヴァンズと2023―24シーズン開幕戦に臨む。クラブ創設10年目の今季は登録選手12人中8人が新加入で、初めて外国籍の指揮官を招く大改革に踏み切った。悲願のB1昇格を願うファンのためにも、並々ならぬ決意で臨む。

 2021~22シーズンは東地区3位、昨季は同4位でワイルドカード(各地区3位以内を除く勝率2位以内)によりプレーオフ(PO)に進出したが、いずれも準々決勝で敗れた。

 ボンズを運営する福島スポーツエンタテインメントの西田創社長は、B1昇格にはレギュラーシーズンで圧倒的な成績を残せる力が必要と強調。「POに行くチームではなく勝ち抜くチームをつくるには、覚悟を持って変革する必要があった」と編成の意図を語る。

 海外のプロリーグでのプレー経験を持つ外国籍選手を獲得した。ラポラス・アイヴァナーカスはチェコやルーマニアのリーグで戦った。208センチの長身を生かし、チームの大黒柱グレゴリー・エチェニケとともにインサイドの攻撃の軸となる。フィリピンのプロリーグのチームから入団したアジア特別枠選手のロバート・ボリックは機敏な動きで、チームが掲げる「スピードバスケ」を体現する。

 半分以上が初対面で始動した今季、異なる環境から集まった選手を束ねるのは新主将の田渡凌だ。コート内外でのコミュニケーションを大切にして選手が意見しやすい雰囲気づくりに努めてきた。開幕戦を前に「今年の福島はやるぞという気持ちを40分間で証明する」と決意を示す。真価が問われるシーズンが敵地から始まる。


■新体制のチームにファンも期待大 「決意と覚悟感じた」「B1昇格で盛り上げて」

 大改革したチームにファンの期待は高まる。福島県郡山市の会社役員中島茂さん(49)は2年ほど前から家族でボンズを応援している。「新体制を見て、クラブの大きな決意と覚悟を感じた」と言葉に力を込める。9月中旬に行われた東北カップも観戦し、チームに勢いを感じた。「ファンと一緒に、楽しみながらB1を目指してほしい」と期待した。

 郡山市の自営業男性(53)は、編成を大きく変えたチームに驚きを見せつつ「B1に昇格し、地域を盛り上げてほしい」と願った。