
▽1回戦 学法石川8-5盛岡中央
終盤に加点した学法石川が盛岡中央に逆転勝ちした。学法石川は2-5で迎えた七回1死一塁、大栄の左中間三塁打で1点を返して勢いづくと、この回さらに1点を追加し、1点差に詰め寄った。八回には福尾遥の適時左前打で同点、岸波の2点三塁打で逆転し、盛岡中央を引き離した。
■学法石川・岸波 勝ち越し三塁打 磨いた対応力 渾身の一振り 次戦「打ち勝つ野球を」
学法石川が最大3点差をひっくり返して盛岡中央に逆転勝ちした。八回に勝ち越しの三塁打を放った岸波璃空は「仲間にもらったチャンスを生かせてよかった」と頬を緩めた。
学石は序盤からリードを許し、苦しい展開を強いられた。転機は三回裏に訪れた。雨が強まり、試合が中断。ベンチ裏で主将の小宅善叶は「この中断が良い結果に結び付くはずだ」と鼓舞し、選手たちは体を温めながら待機した。約1時間後、試合が再開すると四回に1点、七回に2点を加え、主将の言葉通り悪い流れを断ち切った。
八回には同点に追い付いた。1死一、三塁、岸波は初球のスライダーを右翼線へはじき返し、勝ち越しを成功させた。三塁上で両手を挙げ、スタンドの歓声に応えた。
県大会後は、どんな球にも対応できるようにとフォームを見直しながら練習に汗を流した。「磨いた対応力が勝ち越しにつながった」と実感している。17日は宮城第1代表の聖和学園と戦う。岸波は「どんな相手でも自分たちの打ち勝つ野球を貫く」と誓った。
▼学法石川・大栄利哉(七回、適時三塁打を放った)リードされ「あとは追い上げるしかない」と思い、打席に立った。次の打者につなぐ一心でバットを振った。