福島東稜3連覇 バスケ県予選会女子 全国切符

2023/11/06 14:00

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3連覇を飾った福島東稜
3連覇を飾った福島東稜
【女子決勝・福島東稜-帝京安積】けがを押して出場し、果敢に3点シュートを放つ福島東稜の柴田
【女子決勝・福島東稜-帝京安積】けがを押して出場し、果敢に3点シュートを放つ福島東稜の柴田

 第60回県高校バスケットボール選手権大会兼第76回全国高校バスケットボール選手権大会県予選会最終日は5日、福島市のあづま総合体育館で女子の決勝を行い、福島東稜が帝京安積を82-70で下し3連覇を果たした。

 福島東稜は12月23日に東京都で開幕する全国大会(ウインターカップ)に出場する。


◇女子▽決勝 福島東稜 82(18-19)70 帝京安積

              (27-27)

              (20-7)

              (17-17)


■主将の柴田、強行出場 仲間と完全燃焼 チーム一丸で主導権渡さず

 福島東稜が帝京安積を振り切り、3連覇を飾った。「素直にうれしい」。主将柴田美奈(3年)は仲間とつかんだ全国切符を喜んだ。

 10月30日の準決勝。ゴール下でのリバウンド争いで転倒し、左足首を捻挫した。松葉づえが必要なほど痛みがあり、練習を再開できたのは決勝前日。痛み止めを服用して試合に臨んだ。

 決勝は序盤から互いに譲らない接戦となった。だが、柴田はけがの影響でやや精彩を欠く。3点シュートは何度もリングに嫌われた。厳しい展開の中、チームメートが不調のエースを支えた。留学生のオサイ・フェイバ・チノエ(1年)や斎藤響(3年)がオフェンスリバウンドから得点し、試合の主導権を渡さなかった。第3クオーターで相手を引き離し、試合を決めた。「みんなに助けてもらった」。柴田は頼もしい仲間に感謝した。

 県大会を通過点と位置付ける柴田は、全国大会に万全の状態で臨み、仲間に恩返しするつもりだ。「目の前の戦いに集中し、まずは一勝。ベスト16以上を目指したい」と闘志を燃やした。


■帝京安積の主将「悔いはない」

 帝京安積の主将安斎栞奈(3年)は「悔いはない」と、気丈に話したが、流れ落ちる涙を止められなかった。県高校新人大会と県高体決勝でも敗れた福島東稜に雪辱を果たそうと臨んだ一戦。だが、持ち味のドライブが生かせず、リバウンドが取れないなど高さのある相手に苦戦した。「来年こそ、後輩たちには勝ってほしい」と思いを託した。